子どもの食と栄養、子どもの保健は子育てや保育業務に携わっていない方にも、とても勉強になる科目です。
実際、私は子育て経験もないですし、保育施設での勤務経験もありませんが、保育士試験の勉強においてこの2科目が一番自分のためにも役立つ出題範囲でした。
「子どもの」と前置きがありますが、大人にとっても食と栄養、保健はとても重要なことです。
勉強していると、「小学校の家庭科でやったことがある内容だなぁ(当時はちゃんと理解していない)」というような部分もありますが、大人になった今ならしっかり理解して日常生活に活用することができます。
他にも「日本人の食事摂取基準」における設定指標(目安量や目標量など)など、学んだその日から使えるような単元もありました。
目次
子どもの食と栄養の勉強の流れ
子どもの食と栄養と子どもの保健の2科目に関しては、子育て経験・保育施設勤務経験の有無でスタート地点が違います。
経験がない方は、次の見出しは飛ばして「まずは過去問を解く」の見出しに飛んでくださいね。
子育て経験・保育施設勤務経験のある方
子育て経験のある方
子育てをされている方は、妊娠中に赤ちゃんのために気をつけていたことを思い出してみてください。
参考にしていた本であったり、サイト(病院などの専門機関限定です)があればそれを見返してみましょう。
保育士試験のテキストや問題・過去問などは意識せず、まずは当時のことを振り返るだけで大丈夫です。
この時点で試験に囚われすぎないことによって、後々になると逆に試験との結びつきが自然に頭の中でできてきます。
どんな勉強に関しても言えることですが、勉強する・しなきゃというような意識によって本来持っている学習能力が阻害されることがあります。
保育施設勤務経験のある方
保育施設に勤務されている・されていた方で子育て経験がある方は、初めて勉強を始めるときに過去問を解けば合格点(6割:60点)を取れる方もある程度いらっしゃるかもしれません。
経験がない方でも、子どもの保健ほどではないですが、日常の業務を行う上での知識として知っている部分は一般の受験生よりは多いはずです。
勉強においても気持ちは結果に大きく左右するので、自分は勤務経験があるというアドバンテージを受験する際の自信にしてほしいと思います。
まずは過去問を解く
まだ保育士試験の勉強を開始する前にこのブログを見てくださっている方は、まずは試験勉強を始める前に過去問を解いてみてください。
案外、合格点が取れるかもしれないですし、もちろん取れない結果になるかもしれません。
ちなみに私自身は最初に過去問を全科目解きましたが、子どもの食と栄養は19問中8問正解で不合格でした。(不適切問題が1問あったので19問満点としています)
大事なことはもちろん点数や合否ではなく、試験範囲がどのようなものなのか、その中でもどのような出題がされるのか、ということをなんとなく把握することです。
このブログではあまり細かいテクニック的な勉強法はお伝えしていません。(もちろん合格のためにテクニックを使うことも必要ではあります)
その代わり、保育士試験はもちろん、すべての勉強の根っこになる部分としての勉強法はしっかりとお伝えしています。
試験頻出の資料に目を通しておく
子どもの食と栄養では、『日本人の食事摂取基準』や『授乳・離乳の支援ガイド』、厚生労働省の『乳幼児栄養調査結果』、『国民健康・栄養調査結果』などからの出題が多いです。
これらをすべて読み込む必要はないですし、要点はテキストにまとめられていますが、この後で参考資料として記載するので余裕があれば軽く目を通しておくといいと思います。
テキスト・参考書・問題集・過去問について
まずは解くべき過去問の入手方法ですが、本試験と同じタイプのものは、試験主催者の公式HPの過去問ページからPDFファイルのダウンロードが可能です。
私は2回分は自宅のプリンターでプリントアウトしましたが、なかなか手間がかかるのでこちらのシリーズの過去問題集も使用しました。
過去問に関してはできるだけ本番の予行演習として紙媒体のものを使ってほしいのですが、まだ受験するかわからない段階の方などには過去問.comを使って過去問を解くという方法もあります。
テキストと問題集に関しては、他の多くの科目と同様に完全合格シリーズのものをおすすめします。
他のテキストよりこちらのテキストが特別優れているというわけではないと思うのですが、私はテキストと問題集はこの2冊以外に手を出していないですし、受験後に足りなかったと感じた部分もないのでこちらで問題ないと感じています。
上述した試験頻出の資料については非常に参考になるので、以下にご紹介します。
厚生労働省の原本ではページ数が多かったり、試験に必要な情報以外の記述も多いので、試験対策として必要部分が記載されているページを載せています。
『日本人の食事摂取基準』は、同文書院さんのHPに記載されているこちらのページをご覧ください。
『授乳・離乳の支援ガイド』は、一般社団法人母子栄養協会さんのこちらのページをご覧ください。
『乳幼児栄養調査結果』は、ダノン健康栄養財団さんのこちらのページをご覧ください。
『国民健康・栄養調査結果』は、保育士試験対策になりそうなまとまったページがなかったので、厚生労働省の『国民健康・栄養調査結果』のページをそのままご覧ください。
こちらはページ数は多いものの、グラフなどが多いので勉強をしながら問題に出てきたときに該当箇所・グラフを見ると知識が定着しやすいです。
まとめ
子どもの食と栄養の勉強法についてお伝えしました。
勉強開始初期は、家庭科的な知識や消化酵素など理科的な知識が多そうなイメージで少し私は敬遠していた科目です。
しかし、実際は完全に暗記しなければならないわけではなく、流れとして理解しておけば問題を解く際に困ることはありませんでした。
科目に対する第一印象は、良くも悪くも後々の勉強意欲や学習効果に結びついてくるのですが、苦手なイメージがつきまとう科目はまずはポジティブになれる要素を見つけてみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。