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難しい科目である子ども家庭福祉を攻略する勉強法【保育士試験】

子ども家庭福祉

子ども家庭福祉は、社会福祉、保育原理、社会的養護とのセットとなっている科目です。

保育原理をのぞくと難易度が高いと言われている科目ばかりですよね。

このような福祉系科目はとっつきにくさがあると思います。

それは福祉という概念は意外と身近にあるのに、日常生活ではなかなか意識が向かなかったり、福祉制度などはいざ利用するとしたら手続きや書類など複雑なことが多いからでしょう。

この記事では、福祉というものの概念をわかりやすく解説して、勉強する際に心理的な負担を少しでも減らせるような勉強法をご紹介していきますね。

子ども家庭福祉の勉強の流れ

まずは過去問を解く

いきなり過去問を解くことをすすめるのは、ある程度子ども家庭福祉の知識がある方に向けた勉強法だと思われたかもしれません。

しかし、このブログでご紹介しているすべての保育士試験の科目別の対策勉強法は初学者に向けたものです。

そして保育士試験に限らずですが、基本的に勉強というものは以下のような方法で行うのが効率が良いとされています。

問題を解ける実力がなくても演習が中心で、アウトプットがメインの勉強

テキストを読んだり、暗記のためにノートを書くなどのインプット中心の勉強

これは教育業界で15年にわたって生徒を指導してきた経験のある私も痛感しています。

勉強に苦手意識があったり、そもそも大嫌いな生徒の場合、勉強というとまず教科書を読んだりノート作りをしがちです。

もちろん教科書を読んだりノート作りの意味がないと言うつもりはありません。

この辺りの細かい勉強法に関しては別記事で詳しく紹介します。

そしてこれは保育士試験においても共通で、問題が解けないからと問題演習を後回しにすると、その分だけ合格も遠のきます。

誰でも最初は解けなくて当たり前です。

子ども家庭福祉は保育士試験において難易度の高さで1.2を争う科目で予備知識もない方が多いです。

しかし、まずは恐れずに「解く」というより「科目の全体像を眺める」という軽い気持ちで20問を「読んで」みましょう。

「子ども」と「家庭」に関する「福祉」です

福祉系科目に苦手意識を持たれている方は多いと思いますが、まずは子ども家庭福祉を福祉系科目のとっかかりにするのがいいです。

理由は、保育士自体が「児童福祉法」に根拠を持つ国家資格だからという堅苦しいことは置いておいて・・・

実際に保育園であれ放課後等デイサービスなど児童福祉施設で働くということは、「子どもたち」と「家庭」を結ぶ「福祉的役割」だからです。

このことについてもう少し噛み砕いて説明していきますね。

まずは、「子ども」「家庭」「福祉」の保育士試験における前提について記します。

子ども:各種法令によって年齢区分は異なるものの、18歳未満が児童に該当することが多い
家庭 :一般的には血縁関係のある親やきょうだいとの家族を指すが、この科目では子どもが生活をする集団(里親や児童養護施設、児童相談所など生活の基盤となる場所)としておく
福祉 :意味自体は、幸福。社会的な意味合いとしては、みんなが「幸福」「幸せ」になるための仕組みであったり活動を指す

ひとつ具体的な例を挙げてみますね。

夜中に裸足で幼児が一人で歩いていて、警察が保護し、虐待の疑いがあると児童相談所に通報し、その後里親の元で養育を受ける、といった事例があるとします。

この場合、子どもは適切な環境で心身ともに健康に育つ権利があります。

虐待という不適切な養育を行う家庭からは一旦は引き離す必要があり、代わりの養育を行う里親などの家庭が必要ですよね。

そして、その過程に児童相談所や場合によっては警察や病院なども関わってきます。

子どもは安心して暮らせる環境を、虐待した親(家庭)についても決して懲罰だけが必要ではなく、治療が必要な可能性があります。

虐待をする親についての関連問題はそれほど多くはありませんが、この子どもが幸せになるための制度や法律、手続きなどが一般的に言う「福祉」です。

高齢者福祉や障害者福祉、生活保護など、福祉といえば社会的弱者に対する制度や手続きのイメージが強いですが、本来は誰しも分け隔てなく幸せになるための仕組みや動き自体が「福祉」なんですよ。

実際に子ども家庭福祉の勉強をしていると暗記すべきことも多いですが、根っこにある「福祉」の意味を理解しておくとわかりにくい問題でもイメージが少しは湧くと思います。

児童福祉施設、専門職、法律等の名称と覚え方について

子ども家庭福祉が難しいと言われる理由は、児童福祉施設の名称(児童養護施設・児童立支援施設・児童相談所etc...)や専門職(児童福祉司・児童指導員・児童自立支援専門員etc...)の数の多さやその組み合わせ、また児童福祉六法やその他関連法律の数の多さも大きいといえます。

これらについては、当たり前すぎてガッカリされるかもしれませんが、地道に一つずつ覚えていくしかありません。

ただ、この勉強法シリーズでは何回もお伝えしていますが、無機質に暗記したり暗記するために何度も単語を書くのは絶対にやめてください。時間の無駄です。

覚える時に時間をかけてもいいので、児童福祉施設のイメージ(どのような児童がいる施設なのか)と専門職の役割をできるだけ具体的にイメージしてください。

ノートに書くなら単語ではなく、自分で具体的な児童をイメージして年齢や性別、その児童福祉施設を利用する理由、担当の専門職の年齢、性別、今までの職歴などを書くといいでしょう。

勉強ではなく想像だけして暗記から逃げているように感じる方もいるかもしれませんが、結果的にこのようなイメージをしておく(書いておく)ことで、似たような名称とこんがらがることが確実に減りますし、覚えるために見直す回数は想像なしの場合と比べても減ります。

苦痛と感じがちな勉強も、イメージや自分の感情移入をすることによって記憶回路と強く結び付きます。

ぜひ騙されたと思ってやってみてもらえると嬉しいです。

テキスト・参考書・問題集・過去問について

過去問を解き終わって、これから子ども家庭福祉の勉強を始めようと思っていきなり問題集や過去問中心で進めようとしても暗記事項が多いため、難しいです。

ある程度気合いでゴリゴリ進めることもできなくはないですが、まずは一問一答で肩慣らしから始めるのがいいでしょう。

おすすめの保育士完全合格シリーズの一問一答もあります。

こちらも実際に書店で中身を見たらテキストや問題集と同じく使いやすそうでした。

私はいつでもどこでも取り組めることを最優先にしたので、実際に使ったのは以下のユーキャン資格本アプリで保育士試験のものを購入しました。

ユーキャン資格本アプリ
ユーキャン資格本アプリ
開発元:U-CAN,Inc.
無料
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どちらも過去問の選択肢を中心に問題を作成しているので、内容自体に大きな差があるわけではなく、使いやすい方にするのがいいと思います。

テキスト、問題集についてはいつもと同じシリーズの2冊をご紹介しておきます。

基本は上記をぐるぐる回す感じでいいと思います。

一問一答を1周する、テキストを通読、問題集を解く、答え合わせで足りない知識をテキストの該当箇所で調べる、問題(過去問)を解く、というような流れです。

細かい順番や方法は自分のやりやすいやり方がいいですが、大事なことは問題演習を中心に置くことです。

過去問は、試験主催者の公式HPから無料でダウンロードしたものをプリントアウトしてもいいですし、過去問.comのようなサイトを利用するのも便利です。

私は公式HPからダウンロードしてプリントアウトも3回分は行いましたが、紙とインクと時間を結構使うのでこちらも購入しました。

試験直前期は、過去問.comの正答率を100%にするためにひたすら問題を解いて解説を頭に叩き込むということをしました。

テキストや問題集のおすすめは以上ですが、無料でインターネット上にある情報としては厚生労働省の子ども家庭局の報道発表資料をパラパラ見るのもいいです。

子ども家庭において時事的なことがトピックで知れますし、各資料も基本的にA4サイズを目安に作られているので、さらっと流し見できます。

「勉強したいけどやる気が起きない」というような時にまずはこういうページを見ても十分勉強のうちに入ると思いますよ。

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まとめ

子ども家庭福祉は難易度が高く、初めて受けるわけではなく、不合格になった方もこのページを見ているかと思います。

すでに受験の経験がある方にとっては、ある程度知識もあるのにうまくいかない時は気持ち的に苦しい時期でもありますよね。

そんな時こそ、初心に戻ってわかっていることを本当にわかっているか細かく見直してみてください。

意外と新しい視点が出てくるかもしれません。

みなさんの合格に少しでも役に立つお手伝いができたらと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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